ヒツジ、狼と恋をする。





「遊園地はですね…。
例えば…ジェットコースターとか、コーヒーカップとか、観覧車とか…メリーゴーランドとか。
定番はそんな感じかもしれませんね」



「あー…なんか聞いたことあるな…。
ジェットコースターってグルグルするやつだろ?」



グルグルするやつ、という表現につい吹き出してしまう。



すると藤崎くんは不思議そうに私を見て。



私は慌てて笑顔を隠した。



言い方が可愛かったとか…言えない!



なんかすごく怒られそう!



「あ!この遊園地、めちゃくちゃ怖いって有名のジェットコースターありますよ。

1回転とかして、ばびゅーんって!
乗ったことあるんですけど面白いんですよ!」



ばっと手を広げて説明すると、今度は藤崎くんが吹き出すように笑う。



………うん。大丈夫。



近付かなければ…怖くないかも。



よくわからないけど、多分食べ物とかと同じなんだと思う。



昔から嫌いって遠ざけていたものをふと食べてみると、以外と食べれるの。



それと同じで、案外話してみたらいけましたー、って感じ。



「よし、じゃあそれ乗ろうぜ」



「いきなりで大丈夫ですか?
もうちょっと軽めのやつで肩慣らししたほうが…」



「あ?お前みてーな弱っちそーなのでも大丈夫なら大丈夫だろ」



「………………あ、はい」



弱っちい…ですか…。



いや喧嘩とかならそりゃ私なんて1秒と持たない…いやまず男の子いたらアウトってレベルだけど。



でもジェットコースターって、強い弱いの問題じゃないと思うんだよね。