「晶っ!!!」



「うおっ!?
な、なんだよそんなに急いで!?」



バン!と別校舎の一部屋のドアを開けながら呼ぶと、中から驚いたような声が返ってくる。



綺麗な金髪の下で見開かれた目が、私をとらえている。



「ちょっと手伝って欲しいの!
1つ重くて動かせない荷物があって…来てもらってもいい?」



「あ?別に良いけど…っておい!」



「ありがと!早くいこ!」



晶の手を引いて、空き教室を出る。



道中かなりの視線を集めたが、それはまあ…前例があるから。



なかったことにしよう。



うん。何も見てないよ私は。