ヒツジ、狼と恋をする。





藤崎 晶side




ツツジを置いて、俺と…葵とか言う得たいの知れないやつは、人影のないところまで移動する。



俺はケンカとかたくさんしてきたからなんとなくわかるけど…多分コイツ、相当強い。



見た目は髪の毛黒いし、ピアスもない。



至って普通だ。



だけど、さっき睨み合ったときに感じた殺気…あれはただ者じゃない。



殴りあいになったら勝てるかもわかんねぇ。



そんなやつが…なんで男性恐怖症のツツジと知り合いなんだよ。



それ以前に…ツツジ、欠片も怖がってなかった。



つまり脅されたと言うわけではないだろう。



じゃあなんで?



考えても…答えは出そうにない。



「………君、晶くんさぁ。
どんな手使ってツツジに取り入ったわけ?」



「………は?
んなもんこっちが聞きてぇよ…。
お前何もんだ?なんでツツジが怖がらねぇ」