ヒツジ、狼と恋をする。





「~~っ、ごめん!
先泳いでて!後で行く!」



「はっ!?
あっ、おいツツジ!?」



恥ずかしくて、その場から逃げるように走り出す。



あああ、絶対顔赤いって!



「あっ…葵!」



「ん?あぁ、ツツジ―――」



「―――助けて!!」



「はい?えっ、ちょっと!?」



勢い余って葵にぶつかり、抱きつくような感じになってしまったけど。



それでも私の心臓はバクバクとうるさい。



「ツツジ?!
なに、どうしたの!?」



「なんか…なんか…!
心臓がうるさくて…!」



私を覗き込むように見た葵は、しばらく私の顔色を伺って…やがて吹き出した。



「あははっ、ツツジそれって…なるほどなぁ!
ツツジもやっとか!」



「………な、なにが…?」



葵の顔を見ながら聞くと、きょとんとした葵が首を傾げて言った。