ヒツジ、狼と恋をする。





な、なに!?



今の声…男の子!?



いやでも…なんか、聞き覚えあったような…?



思いきって、男の子の顔を仰ぎ見る。



………やっぱり、知ってる。



この顔、この声、この感触。



………間違いない。



「いったたた…やっと出られた…。
あ、ごめん。
押し倒しちゃって…って、あれ?」



「…………あお、い?」



「……ツツジ!?」



……………なんでこんなところに葵が?



しかも今、森から出てこなかった!?



ビックリして声も出ない私の上から、葵が退く。



私もすぐに起き上がって、服についた土を払った。



「えーと…。
なんでツツジがここに?」



「それはこっちのセリフだよ…!?
私は友達と遊びに来てて…その、肝だめししてるんだけど」



「はぁ!?
ツツジ怖いの苦手じゃん!」



「そ、そうなんだけど…。
一本道だし、上で晶も待ってるし」