ヒツジ、狼と恋をする。






「あのー…。
ほ、ほんとに行くんですか…!?」



カレーをどうにか食べ終え、昼間話していた迷信つきの山のふもとにいる私たち。



もうすっかり日は暮れていて、いかにもな雰囲気だ。



「この階段一本道だから大丈夫~!
と言うわけで、1人ずつ行くよぉ」



「えぇっ!?」



お、鬼!!



香代先輩は鬼だ!!



「じゃ~暗いから懐中電灯配付~」



と言って1人1つずつ懐中電灯を渡される。



「はいっ、じゃあトップバッター藤行ってみよ~!」



「はぁ!?
なんで俺なんだよ!」



「う~ん。
……………頂上に着いたとき、藤がいた方がツツジちゃんのためかな~って?」



「ぜってぇ今考えただろそれ」



「あぁ、バレたぁ?」



へらっと笑った香代先輩に、晶がため息をつく。