聖に導かれて歩き出すと、 リリーちゃんたちと距離ができたところで聖が私の耳元に口を寄せて 「優菜、かわいいよ。」 ひとことだけそういった。 「……………っ!?」 ずるい。 聖はいつも、私をドキドキさせてばかりだ。 私はそう思いながら聖のあとを小走りで追った。