☪︎ ⋆ 。 ˚ ✩ 扉を開け、階段を下りても いつも通りの風景が広がっていた。 窓辺にかけられたカーテンも 壁にかけられた向日葵の写真も びっくりするほど今までどおりだ。 一通り、支度を終えると 『優菜さん、私をだっこしてください。』 いつの間にいたのか、 テーブルに腰掛けていたメリがそう言って手を伸ばした。 だっこ………? 困惑しながらもメリをそっと手に取ると 『ムーブメント』 そんな呟きとともに桃の香りのパウダーが宙に舞う。