最初は、魔法を使うなんて無理!!






なんて思っていた私だったけれど、




今は、学年1………いや学校1の



最強の魔女を目指したい!


いや、なってやる!!




とまで思うようになっていた。




☪︎


˚




『優菜さん、これ、明日までにやっておいてください。』





リリーちゃんとの魔法対決のあと、

疲れ果ててベッドに寝っ転がっていた私に、





ドンッと、

音だけでも重い教科書や参考書の山をメリは渡す。








これ、明日までって…………





「メリ、さすがに多くない?」


『多くないです。』





私の言葉にメリは即答する。






『第一、優菜さんは、みんなより出遅れているところからのスタートなんです。


前回、Aクラスに上がれたのはあの事件があったから。

本来なら今回のテストはAクラスをキープするだけでも難しいんです。


それをSクラス狙い、さらにStars狙いをするのであれば、

これでも少ないくらいです。』






メリはそういって私にシャーペンを持たせた。






『あと、1時間がんばってください。』




…………。



もう、早くも心が折れそうだ。