次の私の質問にはしばらくうつむいて考え込むようにしてから 黒羽くんは顔をあげ また、いつもの爽やかな笑顔でふっと笑った。 「そう、かもね。」 ただそれだけを言って身を翻す。 真っ黒いローブが漆黒の髪と共にゆらりと揺れて 闇に溶けていった。