私はいったい………何を忘れているんだろう……… 簡単に思い出せそうなのに、 あと一歩のところで、記憶が喉につかえる。 もやもやした頭を振り払い ため息をついて ゆっくりと目を開くと、 『星』 鉛のようなもので書かれた そのひとつの漢字が私の目を引きつけた。 星…… ホシ……… 私はハッと目を見開きその文字に駆け寄る。