「ホシって、誰なんだろ……」 呟いた声が風にさらわれていく 私はごろんと寝返りをうつと、 うつ伏せになってコンクリートの床に頬を押し付けた。 ひんやりとした心地に瞳を閉じる。 ◌ ˳ ⚛ ˚ ⌖ 『優菜、これがペルセウス座だよ。』 『優菜、星は………』 『ゆうな。これは きんもくせい って いうんだって。』 『ぼくは………』 ◌ ˳ ⚛ ˚ ⌖ 瞬間。 今まで夢で見た 私の“記憶”が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。