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購買や食堂、教室なんかとは比べものにならないくらい静かなところだ。
人気が無い分、なぜか恐る恐る歩いてしまう。
自分の足音がコツコツと耳につく。
うーん……。
とりあえず来てみたはいいけど、こんな変なところに居るのかなぁ?
いくら本好きな橘くんでも図書室がすぐそこだからって理由でこんな場所にはさすがに来な………………。
居た。
図書室の壁に寄り掛かり、
右手には1冊の本と左手にはお昼ご飯のパンを持っている。
まさかホントに居るなんて思ってもいなかった。
橘くんの本への対する愛は異常だ。
橘くんが女の子に興味ないのって、本が好きすぎるせいなんじゃないの?
ちょっとした文句を浮かべつつも近くにあった木に半分身を隠し、ひとまず様子を伺ってみる。



