「いつまでここに突っ立ってるつもりだ?そろそろ授業が始まる」 「うわわっ、ごめん……!」 橘くんと離れるのが嫌でたぶん無意識に立ち止まっていた。 昼休みでも放課後でもないし、長く居座るのは限界がある。 橘くんと同じクラスだったらよかったのにって、何回思ってもキリがない。 同じクラスだったらいつでも側に居られるのに。 クラスメイトの人たちが羨ましい限りだよ。 なーんて、今更嫉妬しても意味ないかな。 こればっかりは努力してもどうにもならないし。