橘くんに振り向いてもらうために努力しようって決めたじゃん。 明日からでも、今日からでもなくて、今から頑張らないでどうするの? 明日、橘くんに彼女ができない保証はないでしょ? 「っ………!」 そう考えたら、わたしの行動は早かった。 急いでローファーに足を突っ込んで橘くんの後ろを追う。 「橘くんっ!!!」 叫んでも反応はない。 本読んでるから聞こえてないんだ………。 まったく、面倒くさい王子様だよ!