少し疑問が残るみたいだけど、
「まぁ、いいわ」
山吹さんはパーマのかかった茶色の髪の毛をふわりと揺らした。
おぉ〜。
なんか、いい匂いとかしそう。
「あたしレベルまでいくとつり合う男がなかなかいなくてねぇ?」
ちょっとセクシーな声を出しながら、胸元のあいたシャツをわざと広げている。
こういうのを大人の女の魅力っていうのかな?
なんかドキドキしてきた。
って、こんなにまじまじ見るなんてわたしって変態!?
でもあんなにセクシーでお色気ムンムン人だったら目がいっちゃうし、ドキドキするなって言われても無理だよ。
「あなただってそう思ってるでしょ?自分につり合うのは完璧な女だけだって」
自分で完璧な女だと謳っているけど、事実だから反論のしようもない。
短すぎるスカートをひらひらと揺らしながら、橘くんに迫っていく山吹さん。
一方、相手の橘くんは表情ひとつ変わってなかった。



