まぁ、わたしがこんなことを言えば当然、
「バーカ」
っていつもみたいに言うんだ。
「でも、そんな私も好きだよね?」
橘くんとキスできたのが嬉しくて、気分が上がって仕方ない。
また好きって言ってもらいたい。
「ふふふっ」と緩みっぱなしのわたしを見て橘くんにちょっとムッとした顔をされた。
なんだか口をもごもご嫌そうに動かしてるし、さすがに調子に乗りすぎたかな……?
「好きだよ、日菜子」
甘い、甘い、声が一瞬だけ耳に大きく響いた。
今の橘くんの声だよね………?
聞き間違いなのではと思い、何度か頭をぐるぐると悩ませるが記憶があまりにも鮮明すぎる。
「いっ、今好きって……日菜子って…………」
顔が熱くて火が吹き出そう。
好きって言ってくれて、キスもできて、名前でまで呼んでくれるの?
ドキドキが止まらない。
どんどん速さを増して加速していく。



