水曜日の片想い



「百合ちゃん、違うとこに行こう!!」


「え!?ちょっ、ちょっと………!」


これ以上険悪ムードの2人を見ていられず、驚く百合ちゃんの腕を強引に掴んだ。


「逃げるなー!戻って来ーい!!」


まだ不満があるのか、背後から華純の叫び声が聞こえてくる。

当然そんな言葉に構っていられず百合ちゃんの手を引っ張って、バタバタと教室を出た。


廊下で人とすれ違うたび「百合ちゃーん」と男子たちの歓声が飛んでくる。


もー、どこか落ち着ける場所はないわけ?










「ふぅ………」


急に動いたから余計に疲れてしまった。


百合ちゃんとまともに会うのは夏休み以来だったりする。

なんだかちょっと緊張する。