わたしにしかない良いところを見つけてくれて、
どんなに失敗しても橘くんは笑って許してくれる。
そんな優しい人だから大好きなんだ。
焦って自分を見失うことが1番ダメなんだとようやく理解した。
わたしは、わたしのままでいることがいいんだって。
「旭陽、これも食べてみてよ」
「あぁ」
わたしも今度、橘くんにお弁当作ってきてみようかな?
百合ちゃんのお弁当箱の中に並ぶのは、唐揚げと卵焼きにハンバーグ。
子どもに人気で定番のおかずだ。
へぇ、橘くんはこういうのが好きなんだぁ。
やっぱり橘くんってかっこいいだけじゃなくて、可愛いな。
橘くんの隣に居られてすっごく幸せ。
橘くんにも、いつかわたしが隣にいて幸せを感じてもらいたい。
そう思ってもらえるような存在になりたい。