結婚の約束をしていたら、わたしは橘くんを諦めないといけないの?

この恋はもう今日で終わりなの?



無理だよ。

そんなことできるわけないじゃん。


だったらどうしてあの時……なんて昔の思い出を蘇らせて悲しみに浸れるほど軽い想いじゃない。


たとえ2人が相思相愛でもわたしは橘くんが好きだ。


悲観的になるのはもうやめようって、

頑張れば振り向いてくれるって、信じてるから。



「そんなのわかんないよ…………」


「はぁ?」



「橘くんから直接聞くまで、わたし絶対に諦めたりしない!」



真っ直ぐ百合ちゃんを見据えて言えた。

自分勝手に終わらせたくない。


自分で終わらせられるような恋じゃないもの。



「なっ……なによ………旭陽にちょっと気に入られてるからって、調子に乗らないで!!!」