ーーーキーンコーンカーンコーン……。


「ふぇっ!?」



なんてタイミング。


人が人生初の告白をしようとした瞬間、まさかチャイムに邪魔されるなんて。


あと少しで届くだったはずが、橘くんの手に届く前に冷たい地面にペタリと着いてしまった。


ガクンと肩が落ちて、頭の中が真っ白になる。



「で、何?」


早く言えよと言わんばかりに橘くんがわたしの言葉を急かしてくる。


恋愛の神様は本当に意地悪だ。

一世一代の告白を邪魔される確率なんてそう高くはないんじゃない?


なんでわたしがそれに当てはまっちゃうわけ!?

こ、こんなタイミングで告白なんかできるわけないよー!!!!