「大丈夫、風邪じゃないから」





そう言った私を
洸琉は、は?って顔で私を睨んでくる。





「後遺症みたいなもん。
昔の話しをしたのと
洸琉にキスされて思い出して
熱出ただけ。

面倒かけてごめん。
でも大丈夫だから」





そう。





昔、一回だけ付き合ってた男に
キスをされてその次の日
高熱を出したことがあった。





そのときのキスは無理やりではなかったが
どうしてもとお願いされて
断っても断ってもせまられて
私の過去を知らないからなんだけど。





泣く泣くキスをした。