しばらく無言は続いた。





最初に話し出したのはあいつ。





「なぁ、お前…
何を抱え込んでいる」





え?なんで?





こいつなんて私のこと
奴隷としか見てないじゃん。





それなのにどうして
私を心配してるような目で
私を見るの?





「別に抱え込んでなんか…」





「だったらどうしてあのとき…
俺がキスしたとき泣いたんだ。
援交やる女がキスで泣くかっつの」





うっ…確かに、ごもっともだ。





普通ならそう思ってもおかしくはない。