でもママはそんなこと知らない。 「だって!」 「だってとか、言い訳はいいわよ。 園田さんは常連客よ? もうこなくなったらどうするの?」 信用ない私の話しなんて ママは聞く気もないよね…。 見放されてるとわかっていても 母親はたった1人しかいない。 父親だってそうだ。 だからわかっていても 私は親が大好きだった。 だからなんだかんだお店だって出て 黙って働いていた。 園田さんのことだって! もしそうじゃなかったら めんどくさいし見て見ぬふりしてたよ、私。