「姫華さん、いらっしゃい」 「あ、お邪魔します」 「緊張しなくていいのよ〜」 と、言われても緊張しますよ。 「おう、洸琉。 仕事はどうだー?」 「それなりだ。 それより、話しがあるんだ」 洸琉がそう言うと2人は 何かを悟ったかのような顔になり 私たちの迎え側に座った。 「話しってなんだ」 「あぁ。 姫華のお腹の中に赤ちゃんがいる。 俺たち、結婚する」 うぅ、どんな返事がくるんだろう。 怖くて怖くて、今にでも逃げ出したくなった。 でも逃げ出したらダメ。