洸琉が刺されてから1週間が過ぎた。 洸琉は相変わらず俺様。 でもあの日、目を覚ましてから言われた。 『お前があいつを刺さなくてよかった。 頼むからそんなこと考えないでくれ。 お前がもし刺していたら 俺が死ぬより辛ぇんだから。 俺はお前を幸せにするまでは死なねぇ。 死ねねぇんだ、大丈夫だから。な?』 と、言われたときは泣いちゃって 泣き止むのに時間がかかった。 お兄ちゃんは5年は出てこないようだ。 でも、どうなるかなんてわからない。 やっぱりお兄ちゃんは変わっていなかった。