「ひめ、か…やめ、ろよ……」





「ひか、る?洸琉!!!
大丈夫?ねぇ………」





「っあぁ……大丈、夫、だ。
ハサミ…離せ…」





大丈夫じゃないのに大丈夫と言う洸琉。





私を必死に止めようとしてるんだ。





私はゆっくりハサミを離して
洸琉に抱きつく。





「いい、か?
お前は、犯罪なんか犯すんじゃねぇ。
俺なんかのために殺したらダメだ。
わかった…っ…な?」





洸琉………。





私は泣きながら頷くことしかできなかった。





洸琉はそれを見て意識をなくした。