「洸琉っ…やだ…死なないで…」





お兄ちゃんなんか。





お兄ちゃんなんか……





死んじゃえばいいんだ。





そう思ってる私はどうかしてる。





でも許せない。





気づいたら棚からハサミを取り
お兄ちゃんに向けた。





「あんたなんか…殺してやる!」




そして走り出そうとしたとき
洸琉に呼び止められた気がした。