「久しぶりだね、姫華ちゃん。
洸琉さんだよね?会いに来たの」





もうわかってるよって顔でそう言われて
申し訳なくなる。





言葉で返事ができなくて
ただ頷くことしかでかない。





瑞希くんにもちゃんと
あの返事をしなくちゃいけないのに。





「じゃあ席案内…は無理だったか。
待機室行ってて?呼んでくるから」





「ありがとう。
それと、…………瑞希くんにも
お話しがあって……」





そう言うと瑞希くんは
さとったかのような顔をしながら
ニコリと笑った。