それからしばらくして
私とパパは帰ることにした。






「ママ?また明日くるね!」





そう言って病室を出た。






「パパ、取り敢えず今日は
洸琉の家に帰る!
何も話さず出てきたし
これからのこと話さなきゃだし
荷物もあるから…」





「あぁ、そうしなさい。
送っていくよ」





正直に言うと
洸琉と住めなくなるのは嫌だった。






会えなくなるかもと
もうこれから会うことなくなるのかと
そう思ったら辛くて寂しくて…。





でもママとパパと
また一緒に暮らしたいから。





私は首を振りながら
「パパ、送らなくていいよ!
散歩がてら歩いて帰りたいんだ」と言って
歩き始めた。