どうして言ってくれなかったの?私は何気ない素振りをして聞いてみた。
「アイツが先に君を好きだったから」
親指で軽く指した方向に彼の親友がいた。
まだ、仲良くしてるの?ようやく彼の目を見て質問出来た。
「あぁ、クサレ縁さ」
苦笑いだったけど、いい笑顔だった。
私は何だかとても安堵した。正解ではなかったかもしれない、でも間違いでもなかったんだと……
「あの頃、俺は友情をとって君に告白出来なかった。ずっと後悔して、卒業した後でアイツにバレて大喧嘩して殴られたっけ」
笑いながら、話す横顔はやっぱりあの頃ままだ。
違うのは、ふかした煙草の煙くらい。
残念だったわ。私は心に浮かんだ台詞と逆の答えを言った。あの頃の私は貴方と同じ選択をしていたと解っただけで十分だったから。
「アイツが先に君を好きだったから」
親指で軽く指した方向に彼の親友がいた。
まだ、仲良くしてるの?ようやく彼の目を見て質問出来た。
「あぁ、クサレ縁さ」
苦笑いだったけど、いい笑顔だった。
私は何だかとても安堵した。正解ではなかったかもしれない、でも間違いでもなかったんだと……
「あの頃、俺は友情をとって君に告白出来なかった。ずっと後悔して、卒業した後でアイツにバレて大喧嘩して殴られたっけ」
笑いながら、話す横顔はやっぱりあの頃ままだ。
違うのは、ふかした煙草の煙くらい。
残念だったわ。私は心に浮かんだ台詞と逆の答えを言った。あの頃の私は貴方と同じ選択をしていたと解っただけで十分だったから。


