**** 「龍ーつきましたよ」 あれから、コンビニで朝ごはんを食べたり、いろいろ話をしたりしてやっと海水浴場に到着した。 けれど、そこでも起きない龍。 そして、今やっと起こしにかかっているというわけだ。 陸はさっき葵に起こされてパラソルとかの準備に行ったけど。 「んーっ、ま、だ」 眠そうに目をこすりながら、今度は横になり眠りに入ろうとしている龍を両腕を引っ張り、起こす。 こうでもしないと起きない。 「龍、みんな行っちゃいますよ?」 んー、なんてまだ唸っている龍に私はため息を落とした。