立ち上がろうとした男の 後ろから馬乗りになり 腕が使えないよう ナイフで両腕を切りつけた 情けない声で叫ぶ男の 心臓を目掛けて 私は両手で握りしめた ナイフを突きつけた 力を込めたら一瞬で 男は少しして動かなくなった 会場が静まり返ったかと思うと 突然 大きな歓声が響いた 何が起きているのか よくわからなかったけど 私は勝って生きている ということだけは わかった