「宇宙海岸」 「え・・・?」 背中をさすっていた腕が、止まる。 「お前……今、何て…………?」 咲誇は、2ヶ月前と変わらない顔で笑った。 「ここは宇宙海岸だよ、蓮央!!」 『宇宙海岸』 その名前は、俺と幹部の奴らと咲誇しか知らない名前。 そして、俺を『蓮央』と呼ぶ、その声。 「咲誇…………なの、か?」 肩を掴むと、そっと俺の手に触れてくる。 「ただいま、蓮央」 そう言って、彼女は笑った。