「奈々…もう少しこっち来てくんないか?」 ゆっくり…車椅子をこいだ 「奈々…今から見ることは…忘れてくれ」 そう言って優人は涙を流した 「偉そうなこと言ったけど やっぱり悔しい…… 勝ちたかった……… 六年間の幕を… 自分で降ろしたかった…… …出たかった……インターハイ…」 初めて優人が泣いてるところ見た 頑張ってきたところ見てきたから 泣くのも当たり前かもしれない ゆっくり優人の頭を抱きしめた 優人……お疲れ様…