気づいたら明日香の手を引いて走り出していた 走って…… 走って…… 校門を抜け近くの河原まで来た 俺も明日香も息切れしていた 「亮……どうして……」 「ごめ…… 昨日……言われたのに…… 抑えきれなかった………」 「亮………」 明日香が泣いていた 今、目の前にいるのは 俺が知ってる昔の明日香だった 何も変わってない 「……俺……お前のこと守るから… 一人で抱え込むなよ……」 「ありがとう……」 俺より少し背の高い明日香の頭を撫でた