「奈々、絵かくの好きなの?」 「うん!結構好き!休み時間とか…暇なときに絵かいてるよ!」 「奈々の絵見たい!」 明日香がわたしの手を握っていった。 「大したのじゃないけど…」 わたしは鞄の中から一冊の小さいスケッチブックを取り出した。 中学のとき、受験勉強の合間に書きためたやつだ。 「え…やべぇ…すげぇよ…」 「イラスト系は書く奴多いけど…こんなにリアルなの描くのは…すげぇ。」 「リアルにうまい…」 3人が褒めてくれて少し照れくさかった。