「日景ちゃんも恭のこと大事にしてあげて」







遠原君はそう言って私の頭を撫でる。







…そうだ……





嫉妬ばっかりして…私は器が小さい…。








「うん…大事にする!」







私がそう言えば遠原君は嬉しそうな顔を見せた。








遠原君は風間君のこと好きなんだ。








「恭は日景ちゃんのこと大好きだからね」








そんな事を言われて恥ずかしくなる。







風間君が私のこと大好き……か…。










「色々とありがとう遠原君」









話をたくさんしているうちに私の家の前まで着く。












「ここ私の家」







そう言えば遠原君は私に手を振り始める。









「送ってくれてありがとう!


気をつけて帰ってね」











なんだか今日は遠原君と話せてモヤモヤしていた自分の気持ちが消えたような気がする。