「いつでも来い。
毎日相手してやるよ」
そう言い歩いて行ってしまった。
「いつでもって言ってる割には毎日いいんだね・・・」
そう小さく呟いた。
なんだか可笑しかった。
「ばいばい!
また来ます!」
背中にそう叫んだ。
片手をあげて廊下の角を曲がってしまった。
「もう千鶴ここに住んじゃう?」
「はい!?」
急に変なことを言い出すお母さん。
「お父さんは賛成だぞ~」
「いやいや・・・・」
「賑やかになりそうですね」
「上川さんまで・・・」
「で、どうする?」
「どうするって・・・。
とりあえず高校卒業するまでは家にいたいかな?」
これは正直な気持ちだった。


