家の表札を見ると 『巽組』 と書かれていた。 「お母さん、なんて読むの?」 「そのうち分かるよ」 「そう?」 お父さんを先頭に玄関に向かった。 玄関に向かうとスーツを着た男の人が1人いた。 「お待ちしておりました。」 そう言うと家の中を案内してくれた。 「こちらでお待ちください」 ある一室へと案内され、それだけ言うと出て行ってしまった。 「大きな家だね」 「そうね」 庭をボーっと見てると障子が開いた。 「え・・・」 中に入ってきた人を見た途端言葉を失った。