帰り道、誠司くんは明らか不機嫌だ。何かあったのかな?

「あのさ誠司くん、何か…あったの?私でよかったら話聞くよ。」

「…昌紀さんと、」

「昌紀くん?昌紀くんが何?」

「…仲良くなるの早すぎねぇ?俺とだってあんな短時間で仲良くなんなかったじゃん。」

「今も仲良くはないけどね。それに、昌紀くんは誠司くんと違って優しいもん。」

「あのさ…その『昌紀くん』っての気になるんだけど。」

「昌紀くんが敬語とか『さん』とか駄目って…」

「それでも……和沙はさ単純なんだよ。バーカ!!」

「なっ…誠司くんだってバカじゃん。」















私の夢、誠司くんに言ったら笑われると思って言わなかった。でも、伝えたら君はどんな顔するかなって…ちょっと気になったりもした。