日は進み、いよいよ期末テスト本番を迎えた。

「始めっ!」

先生の合図で問題を開く。うわっ、いつもより難しい。誠司くん、大丈夫かな?












「かずちゃん、今回、難しかったよね。」

「うん。今回は私ヤバイかも。」

「和沙は大丈夫でしょ。成績いいんだから。」

いやいやいや、瑠璃子ちゃんのほうが…毎回、瑠璃子ちゃんは満点で学年1位。私だって毎回5・6位には入るけど、瑠璃子ちゃんには絶対かなわない。

「私は、別として、誠司くん大丈夫だったかな?」

「ふーん。」

「かずちゃん、橋立くんのこと気になってるんだ。」

「あ…違うから。ただ、私教えてたから、気になって…」

そう、教えてたからだよ。