咲の牙

ポテ・・・



「・・・え?」



帽子から落ちてきたのは黒い小さな物体。



子供の好奇心とは恐ろしいもので、この時の咲は躊躇なくそれにさわってみる。



プニッ



「ぎゃあ!」



触ったはいいが、予想よりもずっと柔らかい触感にビビった咲は悲鳴を上げた。



しかも━━



ガブッ



固まっている内に咲はその物体に噛まれたのだ。



これには流石の咲も泣き出し、神社にいる父親の元に走って逃げた。