咲の牙

百瀬 皆(ももせ かい)



推定17歳。



10年前に百瀬家の一員になった少年。



彼が百瀬家の一員になる切欠は、当時7歳だった咲との出会いだった。



その日、咲は神社の前の階段の木陰の下で遊んでいた。



階段横の林の土をスコップでガリガリと削っていたら、咲の麦わら帽子に何かが落ちて来た感覚がして、咲は帽子をぬいで見た。



すると、半分ほど帽子を傾けるとそれは落ちて来た。