「麻衣は。カルピスでいいんだっけ?」 後ろから。 声が聞こえて。 伸びてきた長い腕。 振り返らなくても誰なのかぐらい、頭が嫌と言う程分かってる。 体が固まったのは。 私だけじゃなくて、祐也もで。 振り向いたのは、二人を同時だったと思う。 口角は上がっているのに、目が笑っていない。 雄大の姿がそこに。 ーーヒュッ…… 祐也の拳が。 私の頬スレスレに、雄大の顔に目掛けて飛んだ。