必要な大道具だけを並べ、野崎と実行委員の女子を中心に進められていく。
「はい、ここで冴島さんは毒リンゴを食べてのたうち回って!」
「の、のたうち回る……!?」
監督のように急に生き生きしだした野崎に指示され、ナノはその通りにオーバーな動きでもがいている。
よくやるな、アイツ……。
「いい感じいい感じ! 倒れた後は、この長机の上に仰向けで寝ててもらって~」
長机はどうやら棺桶のつもりらしい。
その上に戸惑いながらもナノが寝転がると、野崎は俺の腕を引っ張って皆の中心に連れていく。
「悲しみにくれる七人の小人の前にやってきた王子様の如月くんは、『犯人はこの中にいるー!』っていうナレーションに合わせて、小人の方を指差す。OK!?」
「…………」
何で推理モノになってんだよ。
つーか、あの七人が小人? 絶対白衣いらねぇだろ。
心の中で謎すぎる劇にツッコミまくりながら、とりあえず指示通りに指差した。
小人の中に毒リンゴを用意した犯人がいるという推理をしている間、俺は小人の前をウロウロしているだけでいいらしい。
「はい、ここで冴島さんは毒リンゴを食べてのたうち回って!」
「の、のたうち回る……!?」
監督のように急に生き生きしだした野崎に指示され、ナノはその通りにオーバーな動きでもがいている。
よくやるな、アイツ……。
「いい感じいい感じ! 倒れた後は、この長机の上に仰向けで寝ててもらって~」
長机はどうやら棺桶のつもりらしい。
その上に戸惑いながらもナノが寝転がると、野崎は俺の腕を引っ張って皆の中心に連れていく。
「悲しみにくれる七人の小人の前にやってきた王子様の如月くんは、『犯人はこの中にいるー!』っていうナレーションに合わせて、小人の方を指差す。OK!?」
「…………」
何で推理モノになってんだよ。
つーか、あの七人が小人? 絶対白衣いらねぇだろ。
心の中で謎すぎる劇にツッコミまくりながら、とりあえず指示通りに指差した。
小人の中に毒リンゴを用意した犯人がいるという推理をしている間、俺は小人の前をウロウロしているだけでいいらしい。



