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とある高校の、ごく平凡なひとつのクラスに、それはそれは無口で暗い男子と、読書が生きがいの物静かな文学女子がおりました。

お互い眼鏡を掛けて休み時間も机に向かっているタイプで、制服もキッチリと校則通りに着こなして。

独特の雰囲気を持っており、クラスメイトからは一定の距離を置かれています。


そんな地味なふたりが、ある日急接近することになりました。

文学女子は、不良グループの一員に絡まれたところを彼に助けられたのです。

──しかし。


「俺と一緒にいるとロクなことねぇぞ」


眼鏡を外し、綺麗かつセクシーな瞳でそう言う彼は、実は悪党の一味!?


その時から、正真正銘の地味子(妄想癖あり)の生活は一変。

意地悪な魔女……ではなく、意地悪な王子様に毒を吐かれ、時に甘く惑わされて。

彼からのキスで、地味子からお姫様に目覚めることは出来るのでしょうか──?



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