「恭……。俺は、明日死ぬのか?」
「は?」
「俺は今日全ての幸運を使い果たして、明日は交通事故にあって死ぬのか……?」
「…………いっぺん死ねば?
アホな事言ってねぇで行くぞ。」
こいつは分かってないんだ。
ここが俺のどんだけ憧れてた場所かなんて……。
「理君!連れて来たよ!」
その男は幹部室の大きな黒のソファーに寝転がって、上手そうな料理の表紙の本を読んでいる。
俺らに気が付いて、その本を閉じる。
「やっと来たか。クソガキ。」
そうやって言う男の顔は、無表情ながらもどこか嬉しさを含んでるような、そんな感じだった。
この人は、ずっと恭が来るのを待ってたんだ……。
そんな気がした。
それにしても……。
想像していたものと全然違う。
風雅の総長っつったら、過去最強の強さだろ?
もっと厳つくて、男臭い感じかと思ってたのに……全然違う。
めちゃくちゃ美形じゃねぇか!
男の俺でも目が奪われる。
ガタイだってモデル体型で……俺はもっとイエティみたいなの想像してたぞ?
イエティ見たことねーけどよ。



