漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】


「恭……。俺は、明日死ぬのか?」


「は?」


「俺は今日全ての幸運を使い果たして、明日は交通事故にあって死ぬのか……?」


「…………いっぺん死ねば?
アホな事言ってねぇで行くぞ。」




こいつは分かってないんだ。


ここが俺のどんだけ憧れてた場所かなんて……。







「理君!連れて来たよ!」



その男は幹部室の大きな黒のソファーに寝転がって、上手そうな料理の表紙の本を読んでいる。


俺らに気が付いて、その本を閉じる。


「やっと来たか。クソガキ。」


そうやって言う男の顔は、無表情ながらもどこか嬉しさを含んでるような、そんな感じだった。


この人は、ずっと恭が来るのを待ってたんだ……。


そんな気がした。


それにしても……。


想像していたものと全然違う。


風雅の総長っつったら、過去最強の強さだろ?


もっと厳つくて、男臭い感じかと思ってたのに……全然違う。


めちゃくちゃ美形じゃねぇか!


男の俺でも目が奪われる。


ガタイだってモデル体型で……俺はもっとイエティみたいなの想像してたぞ?


イエティ見たことねーけどよ。