漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】


「始めまして!!花島 柚菜です!!
幼なじみの恭ちゃんが、いつもお世話になってます!!」


「……世話になってねぇ。」


花島 柚菜は、恭の言葉を無視して話を続ける。


「風雅総隊長、龍崎 理が待っています。

二人共、二階の幹部室まで案内しますね。」


「えっ!?!?!?」


俺は、思わず叫ぶ。


「り、龍崎 理って……そ、総長に……会えるんすかっ!?」


「だから、そう言ってんだろ。」


恭が、面倒臭そうに俺を見る。


俺は完全にパニックだ。


「えっ……えっ!?あれ?も、もしかして……あなたって……ま、まさか……」


俺は興奮で震える右手で彼女を指さす。


「あたしは、理君の彼女をさせてもらってます!えっと……一応風雅の姫ってやつなんですが……ごにょごにょ」


彼女は、言いたくなさそうに姫を名乗る。



マジかっ。


マジなのかっ。