「始めまして!!花島 柚菜です!!
幼なじみの恭ちゃんが、いつもお世話になってます!!」
「……世話になってねぇ。」
花島 柚菜は、恭の言葉を無視して話を続ける。
「風雅総隊長、龍崎 理が待っています。
二人共、二階の幹部室まで案内しますね。」
「えっ!?!?!?」
俺は、思わず叫ぶ。
「り、龍崎 理って……そ、総長に……会えるんすかっ!?」
「だから、そう言ってんだろ。」
恭が、面倒臭そうに俺を見る。
俺は完全にパニックだ。
「えっ……えっ!?あれ?も、もしかして……あなたって……ま、まさか……」
俺は興奮で震える右手で彼女を指さす。
「あたしは、理君の彼女をさせてもらってます!えっと……一応風雅の姫ってやつなんですが……ごにょごにょ」
彼女は、言いたくなさそうに姫を名乗る。
マジかっ。
マジなのかっ。



