漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】


「着いたぞ。」


「は?」


恭の声を合図に、俺は思考回路を停止させ、一度辺りを見回す。



……何だ?ここ……



目の前に聳え立つでかい建物。


「……倉庫?」


恭は、入口とみられる所から入り込む。


「ちょっ……待て待て待て待てっ!コレってまさか……!!」


「風雅の倉庫。」



なっ!!!!!!


絶句したまま、恭に連れられ中に入ると……



す、すげぇっっ!!!!!!



キレイに整列したバイク。


ゴミ一つ落ちてない清々しい空間。


壁には、代々受け継がれてるのであろう、"風雅"と書かれた幟(のぼり)や色とりどりに刺繍された旗、バカでかい横幕が飾られている。


先輩達がいた倉庫とは、まるで違う。


厳粛で、神聖な場所。


そんな気がした。




「恭ちゃーんっ!!!」


俺がこの憧れの空間に浸っていると、二階から下りてくる階段の途中で、物凄い勢いでこっちに手を振っている制服姿の……


お、女!?!?


俺達の所まで駆け寄って来る。